予備校を利用して学習すると良い点

　小論文は独学がきわめて難しい科目です。他の科目だと、問題集の
正解欄を見て自分で答え合わせができます。小論文はそれができません。
同じ問題を解いても、答案の中身は百人百様です。正解も存在しません。
問題集に「模範答案」なるものがあったとしても、それと自分の答案を
比べ、自分が何点もらえるか評価できる学習者はいないでしょう。

　予備校で学ぶ最大の利点は、きめ細かく適切な指導が受けられること
です。独習の難点が一気に解消されるのです。小論文の採点項目は、
設問要求や課題文の中心主張の受け止めから始まり、答案作品の主張と
根拠の妥当性、論理性、説得力、全体の組み立て、さらに誤字脱字や
表記ルール違反など極めて多岐にわたります。これらのチェックは、
力のある予備校専門講師でなくては適切に為しえません。

　これらの項目に目を光らせ、答案は丁寧に添削されます。ただし、
それだけでいいのなら、通信添削を利用する手もあります。それでは
不十分なのです。予備校には生の講義があります。講義には添削内容
がフィードバックされ、受講生が共通に抱える問題点も明らかにされます。
さらに、ポイントを突いた解法説明やディベートもなされ、まさに痒い所
に手が届く指導がなされます。こうした添削と講義の一体化が、相乗効果
を生むのです。


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