医学部 弥生の女性きれい？受験

岡山市教委などが発掘調査した南方遺跡（弥生時代中期）から出土した人骨から、
弥生時代の女性の顔が復元され、４日から同市駅元町の市デジタルミュージアム
で展示される。２日には、同ミュージアムで市民講座「岡山に暮らした２２００
年前の女性」があり、約３０人が受講し、“祖先”の顔を興味深そうに見入った。

　遺跡は同市南方、清心町、国体町などにまたがっており、瀬戸内の拠点集落だ
ったと見られている。女性は、鳥取大医学部の井上貴央教授（形態解析学）が、
国体町から１９９５年に出土した「９号人骨」を基に、コンピューターグラフィ
ックス（ＣＧ）などを駆使して復元した。

　講演では、出土した頭蓋（ずがい）骨や復元した顔、現代人風に化粧した顔な
どを並べて紹介。市埋蔵文化財センターの扇崎由主査が、岡山市内はアルカリ性
の土壌で人骨が少ないこと、同遺跡で、北陸から鹿児島・種子島までの様々な地
域の影響を受けた遺物が出土していることなどを説明した。

　医学部　受験　その後、井上教授が「甦（よみがえ）った南方遺跡の弥生人の
顔」と題して話した。９号人骨は頭蓋骨が頑丈なことから男女の判別に迷ったが、
「骨盤にあった溝から複数回の出産を経験している」と分析、女性と判断したと
いう。３０代で身長１５５センチほどだったと報告した。

　復元は頭蓋骨をコンピューター断層撮影法（ＣＴ）にかけ、医学部　個別指導
　輪郭を忠実に描き出してＣＧで顔を再現。石膏（せっこう）で模型を作り、皮
膚などの自然な厚みが付くように粘土をはり付け、鼻の高さは鼻骨の角度から推
測したという。参加者は真剣な表情で話を聞き、復元された女性の顔を写真撮影
していた。